名城本舗 MarkⅡ

城郭をメインとした建築ジオラマブログ

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城郭模型の入門書について




車やバイク、航空機、戦車、艦船、鉄道模型のスケールモデルから
ガンダム等のキャラクターモデルに到るまで、様々なジャンルの
模型入門書が数多く出版されております。

入門書 (1)







しかし、
城郭や建築物に関する本は殆んど御座いません。




「築城指南書」(大日本絵画)と、
「日本の名城を作る」(イカロス出版)ぐらいでしょうか。


入門書 (2)




何故少ないのか・・・・・・・・?




そりゃ、売れないからですよ!


城郭模型を作る人があまりにも少なく、
商売にならないのです。

それはヤフーオークションを見ても判ります。


スケールモデルの完成品では各ジャンル毎に常時200~500点、
ガンダム完成品に至っては2000点位の出品があるのですが、
城郭(神社仏閣含む)完成品を見てみると、たった5~6点!

そう、たった5~6点だけだす!

チョト待て!チョト待て!お兄さん~
桁が全然ちゃいますやん

これが厳しい現実だ!





建築モデラー総動員でも精々10点位ですかねぇ・・・・・・。

もう、全然勝負になりませんわ~(笑)


ここから建築ジャンルはとてもマイナーな存在だと
お解かり頂けるかと思います。

歴史ブームで城郭完成品を買う人は増えても、
城郭モデラーが増えるわけではない。

城郭モデラーは今でも稀有(けう)な存在なのです。


だから入門書が出ないのです。



その反動で、こんな超・超マイナーな建築ブログでも、
たくさんの方が見て下さるのかも知れませんが・・・・・・



【閑話休題】

行きつけの模型店のショーケースに、店主さんや常連さんが
作った完成見本を見て、「凄いなぁ~」と感動した経験が
プラモ少年には必ずあるはずです。


模型店


どちらも昔よく行った模型店です。ツルミ模型に飾ってあった
「モノグラム 1/8 コルベットスティングレイ」の超弩級完成品を
見た時はカルチャーショックを受けたなぁ・・・・・



この感動が模型作りではとても大切な要素です。
「いつかこの作例のようなものを作るぞ」と、ある人は漠然と、
ある人はハッキリと目標が出来ます。

そう、何事も始めは模倣から始まります。

現在は模型屋さん自体が壊滅状態だから、実際に完成品を
見る機会が殆んど御座いません。
必然的にブログや入門書等に頼らざるを得ないのですが、
作例をたくさん見る事は理想を具現化する第一歩だと思います。






さて、入門書ですが 前出の「日本の名城を作る」が手元に
御座いますので作例を見ていきましょう。(これは旧版です)

入門書 (3)



ページをめくると口絵に色んな完成見本が載っております。
雪化粧の鶴ヶ城です。

入門書 (4)


折角の良い作例ですが、醜い鯱(しゃちほこ)で台無しです。
塗装のズレで形もいびつに見えます。

当方も作ったので判りますが、この鯱はまるで「くまモン」のようです。

入門書 (5)




ですから手間を惜しまずそれらしく削って設置して欲しいのです。
全国の城郭模型ファンのお手本になるのですから!

入門書 (6)






次に豊臣大坂城ですが、結構塗装に力が入っており力作です。
が、2点気になる所が御座います。

入門書 (7)



【1点目】
石垣をリューターで彫っているのですが、とても荒く、
そのせいで石が縦並びに見える箇所が多いのです。

入門書 (8)






石やブロックを積む場合、下の2通りが御座います。
入門書 (9)



リューターで彫る場合「芋積み」の様に縦・横一直線ならば、
とても楽なのですが石垣は「馬積み」なのです。


鉄筋やコンクリートがない古代では、揺れやズレ・崩れに強い
「馬積み」 が基本になります。

野面積み(のづらづみ)、切込接(きりこみはぎ)、打込接(うちこみはぎ)、
いずれの場合でも同じです。

入門書 (10)



城郭模型では石垣が命です。小スケールならまだしも
大スケールだと、やはり目立ってしまいます。


【2点目】
どうした事か、最上層の屋根が斜めに曲がったままです。
作者も編集者も気が付かなかったのでしょうか?


入門書 (11)








これじゃ、まるで「ボルサリーノ麻生」じゃないですか!

入門書 (12)


天守屋根が傾いているほど不細工な事は御座いません。
建築模型では致命傷です。
せっかく虎や鷺の絵まで書き込んでいるのに誠に残念です。



次にディテールアップ編です。
 
これは薄く延ばしたパテを石垣に貼り、スパチュラで彫り込んで
いく技術です。パッと見、リアルな石垣に見えるのですが、

入門書 (13)b


素材が軟らかいのであちこちに「彫り残し」が出て、
石同士が繋がっております。

しかし、この彫り残しはチョット多いな・・・・・・・・・






これはホットナイフを使って石垣を彫った時にも起こりやすく、
更に「かえり」(めくれ・盛り上がり)まで出てしまいます。
プラ板にカッターナイフで切り込みを入れると切り込みの両側に
「かえり」が出来ます。

入門書 (14)

ホットナイフだとこれが熱で更に大きな「かえり」になります。










これをそのままと塗装すると、干上がった池底のような
醜い石垣になってしまいます。





ですからスパチュラやホットナイフを使う場合は、

彫り残しのないように丁寧に作業する事と、
最後にヤスリやペーパーでメクレを削り、ブラシでこすり、
全体をならす事が必須条件になります。

ナイロンブラシならOKですが、真鍮ブラシでこすると、
プラが削れ過ぎてだるくなりますので十分注意する事です。





次に童友社の広告が載っているのですが、この作例見本が
全然ダメです。



この石垣、まるでインベーダーゲームのようですね。

入門書 (16)






これも、あれもみんなインベーダーだ。

入門書 (17)






この松本城はアジサイ模様の石垣か!?凄いな・・・・・・

入門書 (18)


目がチカチカ。もう、表現のしようが御座いません・・・・・・・




こんな作例を見ると作る気が萎えてしまいます。


口絵作例及びその解説が20ぺージ、 城郭に関する写真や
基礎知識が30ページ、広告が34ページ、
作り方に関するページは実質20ページほどです。


たった112ページの本で、広告が1/3を占め、入門書と言いながら
技術的なページがたった20ページでは話になりません。


城郭模型入門書にしては完全に焦点がボケており、
どちらかと言うと「城郭模型カタログ」と言う感じです。
定価2037円ですが、精々700円位の内容でんな!





さて、築城指南書なのですが内容に入る前に値段です。

入門書 (19)



まだ城郭ジオラマを作る前にせっせとキットを集めている時に、
たまたまアマゾンで見つけました。

定価4200円と言うとてつもない金額に唖然としました。
しかも前出の「日本の名城を作る」と同じ112ページ。
112ページで4200円はないだろう、倍じゃないか!
偶然アマゾンに古本があって、取り合えず2500円で買いました。

皆さんは一冊4000円以上の本を一体何冊持っていますか?
多分、殆んど無いのではないでしょうか。
当方はこの年になる迄に4000円を超える本は買った事が
ないのです。


4000円出せばこんな本が買えるのです。まるで辞典並です。


入門書 (20)



入門書 (21)



上記2冊は税抜き4800円と4500円で、値段が値段だけに躊躇して
おりましたが、偶然古本が出てましたのでそれぞれ3000円位で
買いました。

ともに350ページほど有り豊富な写真、詳細な記事、
貴重な資料等、値段以上の内容に大満足でした。


若い頃はモデルアート、モデルグラフィックス、ホビージャパンを
毎月買っておりました。
モデルアートは入門書やテクニック書の別冊をよく出しており、
1500円~2000円と本誌の700円に対して割高感があったが、
内容が充実していたので納得はしておりました。



本には、「3000円の壁」と言うものが御座います。
3000円を超えると極端に購買意欲がなくなると言う不思議な
現象です。

だから専門書や写真集、作品集などの高価な本でも、
2800円迄に設定しているものが多いのです。

一般的に模型専門書は普通2000円前後、
高くても3000円未満にしないと買いづらいものです。

その点では「築城指南書」は残念ながら高すぎると
言わざるを得ない。




さて内容ですが、目新しい技術的記事はなく、高く売れるうちに
さっさと売ってしまったので、あまり覚えておりません。


「日本の名城を作る」と良く似た構成でしたが、細かい造作や
技術的な記事は多く、入門書としては数段上のレベルでした。

ただ「日本の名城を作る」ほどでは無いけれど、ページ数の
割には広告は多かったように思います。





「クレオスの熊本城」の作例記事が載っていましたが、これは
さらっと流した方が良いと思った。
確かに凄いキットですし、作例も手の込んだものでしたが、
読み終わって、「さあ、熊本城作るか!」とはならないのです。

考えてみて下さい!税込み25000円以上もするキット、
一体何人が買えますか?
普通の人が気楽に買える金額では御座いません。

たった112ページの本に、買う事も無いキットの作例に
たくさんページを割いてもあまり意味が無いのです。



それと両誌に言える事ですが、ディテールアップの為に、
一つの城にスポットを当て、普段判らない詳細な写真を
載せるのは良いが、「日本の名城」なる、ありきたりの
城郭紹介や写真、城郭の基礎知識等は不要です。

それは別に専門書を買えばよいことですし、限られたページ数
ですので、あくまでも模型に特化する方が良い。

それとも内容が手薄でページ数を埋められないので、その他記事や
広告で茶を濁しているとか・・・・・・



この本では童友社スタンダード版とDX版(約1/350スケール)の
ジオラマに使うフィギュアが紹介されていました。

入門書 (22)


元々1/350艦船用なのですが、
「こんなものがあったのか」と目からうろこでした。

この本で唯一参考になった記事がこれです(笑)




入門書 (23)


でも、このゴミのようなパーツが1000円は高いなぁ・・・・・・・・・



「築城指南書」、内容的には2500円位が妥当でしょうな 。





10年位前迄は毎月2~3万円は本を購入する位の本好きでした。
(くだらん本が多くなったので今はあまり買っておりません)


どんなジャンルの本でも、本当に役立つ記事はほんの数箇所で、
大部分は無駄記事なのです。

でもそのわずかに役立つ記事を見い出す為には、
購入しなくては判りません。本とはそういうものです。

以上2点、けなしてばっかりで紹介になっておりませんでしたが、
数少ない城郭模型入門書です。

とにかく読んで一つでも何かを掴んで下さい。
(勉強する為には投資も必要です)



  1. 2016/01/24(日) 15:22:44|
  2. 城郭模型入門書について

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